アイプチ、アイテープ、二重作成コスメの落とし穴
お化粧方法が動画で気軽に見れて学べる時代、お化粧が上手な方が益々増えている気がします。半顔だけメイクした動画などを見ていると、まるで別人で驚きます。
”お化粧“という字のごとく本当に別人に化けています。顔の印象を大きく変えるのはまず目元。一重で腫れぼったい目元が、メイク後には幅広のくっきり二重になっていると本当に別人です。その影響なのか、アイプチ、アイテープ、メザイク等々把握しきれていませんが、二重にするコスメが大量に販売されています。興味本位で商品を色々見てみると、かぶれない医療用のノリ?使用(そもそも、そんなノリがあるのか不明です。)など魅力的なキャッチフレーズが書かれており、買いたくなる消費者の気持ちも十二分に分かります。二重作成コスメは10-20代の方が使用する印象でしたが、最近では瞼のたるみが気になり始める40代の方のアイテープやアイプチを使用したメイク術なども紹介されており驚きます。
メイクで印象を変えることは非常に魅力的ですが、アイテープやアイプチ等々、ノリやテープなどを瞼に塗ることは、医学的にはデメリットでしかありません。かぶれるだけでなく、皮膚が伸びるため瞼の老化が加速します。それでなくても瞼の皮膚は非常に薄いです。そのうえ毎日のアイメイク、クレンジングで瞼は悲鳴をあげているのに、その上テープやノリを塗るなんて、、、、考えただけで恐ろしいです。(+_+)
瞼の老化を加速させる原因の一つはアイプチ、アイテープといった二重作成コスメです。アイプチ等を毎日つけては取る、といった行為を繰り返すことで、皮膚は伸び弛んで老化は確実に加速します。
アイプチなどを長年使用している方は、20代、いや10代でも瞼がたるんで皮膚が伸びている患者さんも珍しくなく、20代でも瞼年齢は40代なんて人もいます。ましてや瞼のたるみが気になり始める40代でアイテープやアイプチを使用すると、瞼老化は益々加速しますのでお気を付けください。
たるみが強い場合は、埋没適応にならないこともあります。かといって一度始めてしまったアイプチやアイテープを止めることはまず無理だと思っています。埋没を希望で来られた患者さんに、瞼がかぶれて真っ赤の方がいます。あまりかぶれが酷いと手術ができないので手術する前に止めてもらうようにお願いしますが、止めてくれる方の方が珍しいです。そのくらい一度アイプチなどを使用すると手放せないという事ですね。そういう方は埋没手術をお勧めします。なぜなら、アイプチを止めるためには二重になるしか無いからです。アイプチなどですでに瞼がかぶれている方はもちろん、瞼の皮膚が以前よりシワシワになってきたな、アイプチで二重が作成し辛くなったという方は瞼の老化が加速しているサインです。お気を付けください。瞼のたるみが強い方は埋没適応にならず、切開しなければならないこともあります。自分の瞼が埋没適応なのかどうかも含め、気になる方はカウンセリングにおこし下さい。